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(■街中探訪)門柱の白い粉「白華現象」とは
たまに街中で白い粉のようなものが浮き出た門柱などを目にすることがあると思います。これは白華現象と呼ばれるものです。
白華現象とは、モルタルやコンクリートのなかにある、アルカリ・カルシウムなどの成分を含んだ溶液が、ブロックやレンガのすき間を通って表出し、空気中の二酸化炭素と融和して乾燥し、表面上に白い粉として現れる現象のことを言います。別名エフロレッセンスと呼ばれることもあります。白華現象が発生しても、耐久性が落ちるなどの害はありません。
環境上大きな影響を与えることもなく、製品として何かしらの欠陥があるわけでもないので、とくに気にならないようでしたら、そのまま放って置いてもかまいません。ブロックやレンガ、モルタル内で水分が移動しやすいほど、白華現象は発生しやすいです。
夏場など、気温が上がる時期はブロック内の温度も高くなり、内部蒸発しやすいので、あまり白華現象は起こりません。
しかし、気温が高くない冬場や雨・みぞれ・雪などの影響で湿度が高いとき、梅雨などの長雨のシーズンにはよく発生します。(施工直後も発生しやすいといわれています。)
白華はアルカリ性であるため、酸性の薬剤であれば、トイレ用洗剤などでも落とすことができます。ただし広い場所や環境に配慮しなくてはならない場所では、白華除去剤「アクトル」のようなクエン酸入りの洗浄剤の使用がおすすめです。
しかし白華は上述のとおり、現場状況にも異なりますが、そのまま放置していれば数カ月から数年ほどで消えることもあり、必ずしも対処しなくてはならないわけではありません。
薄い白華の場合、ブラシでこするだけで消えることもあります。